本文
”くにみっ子”の学びを考えるー。大人ができることは何か。
これからの学校が、「答え」よりも「好き」を見つけられる場所であってほしい。
未来の教育を想像し、子どもも大人もワクワクする学校を考えました。
令和4年10月8日(土曜日)に開催した「くにみ学園構想シンポジウム」の内容をお知らせします。
専門は、スポーツ社会学を中心とした教育や文化を対象とする社会意識論。2030年の教育のあり方を検討する日本OECD共同研究3の日本側担当責任者。内閣府教育再生実行会議ワーキングメンバー、中央教育審議会臨時委員・専門委員などを歴任。
これまでの教育は、「知識の習得」が重視されてきました。これからは、「知識を使う能力」が重視されます。新しい学習指導要領では「課題を発見し、みんなで考えて解決できる力、責任を持って遂行できる力」を育成するとしています。
教育の目的は、すべての子どもたちの「楽しい」「生きててよかった」との思いの実現にあります。”知識を使う能力”は「課題を発見する、解決策を考える、実行する」を、「現実の課題に出会う、体験する」ことで育成されます。つまり、学校・家庭・地域の大人たちの関わりがとても大切で、そのような学校にいる子どもたちだから、「好きに、挑む」思いを持って、未知なる未来を歩んでいけるのではないでしょうか。
東京学芸大学副学長 松田恵示 × 森のピッコロようちえん代表 中島久美子 ×国見町長 引地真
幼児教育家。東京・横浜・山梨県内の幼稚園・保育園に勤務後、「時間に追われることなく、子どもと向き合う保育をしたい」と、「森のようちえんピッコロ」をお母さんたちと立ち上げる。「想像以上に子どもはすごい!」と驚きの毎日。
森のピッコロようちえん・・・山梨県北杜市にある保育士と保護者の共同による自主運営のようちえん。子どもの創造性、自主性を育む保育を行い、「見守る」「待つ」ことを大切にしています。2022年9月「森のピッコロようちえん」に改称。
子どもたちも自分たちの学校をつくるって、大人が真剣になってくれてすごいうれしいことだと思うし、また、自分たちの学校をどうしよう、と考えることもすごい楽しいことと思う。
子どもたちの声をきい聞いた時、「僕、2年後には卒業しちゃうし、つまんない。」と言う子がいた。別な子は、「レガシー残していくみたいなもんじゃん。」とも言った。子どもたちがタテにつながり、卒業しても学校づくりに関わって思いを残していく。町全体で学校を巡って一つになって未来に向かう国見町の取り組みはうらやましい。
Aくんが泣いていると、年長組さんが寄ってきて、「ちかちゃんと遊びたかったんだね」「ちかちゃんに電話する?」「そんなに遊びたいならおうちに帰っちゃう?」と話している。「わかった!いいこと考えた!」「今日はカゼで来ないから、ちかちゃんの絵を描いてあげるよ。」とみんなで描いてくれた。「これでちかちゃんが近くにいるよ。」と渡したんです。
「わかった、いいこと考えた。」は乗り越える力。子どもが子どもの気持ちをわかり、みんなが応援してくれる力が自分の力になる。
子どもがいろんなことに挑戦する、経験するチャンスを準備するのが大人の役目と思う。
個人的な意見だが、くにみ学園では、「学ぶことを楽しむ」、「自然の中で学ぶ」、勉強は先生、それ以外のことは専門知識のある人やボランティアに委ねる「余白のある教育」、ルールがない、興味をとことん突き詰めるなど「面倒くさい学校」、「ダメと言わない教育、子育て」ができたらいいと思う。子どもが真ん中で、大人はちょっと余裕を持ってみられる環境づくりができる学校だったらいいな。
国見町教育委員会
学校教育課 024-585-2892 幼児教育課024-585-2119 生涯学習課024-585-2676
Copyright (C)Kunimi Town All rights reserved.