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大正10年(1921)に建築された、和洋両方の接客空間を備えた近代建築。洋館は、八角の塔屋・タイル貼りの外壁・高い積石の土台を持ち、豪商・政治家であった奥山家を象徴する建物です。平成10年4月21日に国登録有形文化財に登録されました。
■竣 工 大正10年(1921)
■施 工 設計:大内官平(大内建築事務所:福島市) 棟梁:阿部左七
■建 主 奥山忠左衛門(3代目)
3代目奥山忠左衛門が建てた奥山家住宅は、和風建築の主屋と本格的なルネサンス様式の洋館からなる迎賓館として、大正10年(1921)に建てられました。
洋館は、地元の石材(国見石)が使用され、八角形の塔が特徴的です。また、細長い窓には家形の飾り枠が作り付けられ、内部の天井には歴史的モチーフの装飾が付けられています。これらの特徴は、西洋のルネサンス様式を忠実に反映しています。
主屋には、欄間や板戸などに多種多様な彫刻が施されています。松竹梅、鶴亀、七福神、龍などの彫刻によりおめでたい接待空間が創出され、かつては婚礼の場にもなりました。使用木材はヒノキをはじめ、自社の製材所から運ばせたと伝わります。
奥山家住宅洋館 奥山家住宅主屋
洋館内部天井のレリーフ 主屋玄関天井彫刻(龍)
被災石蔵(千俵蔵) ※除却 大正13年 第百七銀行藤田支店
洋館内部の様子
※歴史絵 作者:小川栄達(戦前の帝展等で活躍・歴史画・武者絵)
※虎図 作者:作舟(地元画家か)
国見町大字藤田字北地内 場所
内部非公開(敷地外からの外観のみ見学が可能です)
※個人所有の建造物の為、通常公開は行っておりません。
義経まつり(9月)などで特別公開を行っております。
<奥山家住宅内部をデジタルコンテンツで公開中!!>
奥山家住宅の内部の様子が下記URLよりご覧になれます。
http://www.town.kunimi.fukushima.jp/okuyamake/okuyamake.html