お話ししてくれた方
(右)鈴木 亮一さん
神奈川県出身。「国見あつかしの郷」の運営を行う「国見まちづくり株式会社」の立ち上げ段階から関わり、現在は代表取締役を務める。
(左)佐藤 尭彦さん
国見町出身。「国見まちづくり株式会社」に所属し、道の駅「国見あつかしの郷」内にある直売所「くにみ市場」の副店長を務める。
国見町ふるさと納税特設サイト
(右)鈴木 亮一さん
神奈川県出身。「国見あつかしの郷」の運営を行う「国見まちづくり株式会社」の立ち上げ段階から関わり、現在は代表取締役を務める。
(左)佐藤 尭彦さん
国見町出身。「国見まちづくり株式会社」に所属し、道の駅「国見あつかしの郷」内にある直売所「くにみ市場」の副店長を務める。
平日の昼間だというのに、駐車場はほとんど埋まり、店内はたくさんのお客さんでにぎわっている。棚には、国見の農家さんから直送された野菜や果物、加工品がずらり。農産物の鮮やかな彩りや、目で見て分かるみずみずしさが、フレッシュなおいしさを伝えている。
ここは道の駅「国見あつかしの郷」。2017年5月にオープンして以来、年間100万人を超える人たちが足を運んでいる国見町を代表する観光交流拠点だ。
施設内には、人気の直売所「くにみ市場」をはじめ、地元食材を使ったグルメが味わえる「桃花亭・ももたんカフェ」、子どもたちが木にふれて遊べるプレイルーム「木育ひろば」、県内初の宿泊できる道の駅としてオープンした「国見ステイ 風道」など、いろんな過ごし方ができる。
道の駅「国見あつかしの郷」を運営するのは、「国見まちづくり株式会社」。町の出資により2015年に創業し、国見町にあたらしい風を吹かせる存在として動いている。
「国見は、宮城と福島の県境にある町。これまでは、仙台と福島市を行き来する通過点という立ち位置でした。どうすれば国見町に立ち寄ってもらえるのだろうか。目的地になるためには、どうすれば良いのか。そこで、国見町の主要産業である“農業”をPRすることにしました」
道の駅「国見あつかし郷」の立ち上げ背景を話してくれたのは、「国見まちづくり株式会社」の代表取締役を務める鈴木さん。もともと飲食関係の民間会社に勤めており、道の駅開設にあたって福島県に移住。事業の立ち上げから現在に至るまで、第一線を走ってきたプレーヤーだ。
売り場づくりにあたっては、宮城と福島をむすぶ通過点である特徴を活かし、宮城県にはあまり並ばない「フルーツ」の品揃えを強化した売り場づくりをめざした。現場に立ち、売り場づくりを指揮しているのは、直売所「くにみ市場」の副店長を務める佐藤さん。
「何度立ち寄っても楽しんでいただけるように、旬の味覚を取り揃えたり、お店に入った時の見た目の印象にも意識をむけて、商品の配置や色味など、視覚的な工夫も凝らしたり。私も国見町の桃が好きなんですが、手にとってくださる方がたくさんいて嬉しいですね」
おいしい農産物があっても、それをお客さんに届けたり、伝えたりできる場が少ない。そんな課題を解決し、国見の魅力をより多くの方へおすそ分けできるプラットフォームとして、道の駅「国見あつかしの郷」は機能している。東日本大震災の影響を受けた過去や、風評被害を乗り越えて立ち上がったこの場所は、地元の人たちにとって「復興のシンボル」とも言える場だ。
「国見町を目的地として来てくださる方が増えて嬉しいです」
国見町出身の佐藤さんは、笑顔でそう話す。国見町のつくり手とお客さんをむすび、道の駅を起点に人びとの交流が育まれていく。その縁が重なり響きあう時、国見町はどんな景色が広がっているのだろうか。
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