お話ししてくれた方
徳江 忠さん 徳江エミさん
国見町出身。20代から家業である農業に携わり、桃農家としてこの道40年。夫婦二人三脚で桃の栽培を行っている。
国見町ふるさと納税特設サイト
徳江 忠さん 徳江エミさん
国見町出身。20代から家業である農業に携わり、桃農家としてこの道40年。夫婦二人三脚で桃の栽培を行っている。
桃の木が町のあちこちで立ち並び、あおく茂った葉の中に桃色に染まったまあるい果実が実っている。「くだものの里、国見町」を象徴する夏の景色だ。桃畑が広がる中、ぽつんと建つ一軒家がある。その家の家主・徳江忠さんは、桃を育て続けて40年にもなるベテラン農家。養蚕と桃の栽培農家である家で生まれ育ち、20代から本格的に家業を手伝い始めた。
「桃は繊細な果物だから、長距離の輸送には適していない。昔は今ほど道路が整備されていなかったから、加工品にして販売するのがほとんどでした。生食用の桃を栽培するようになったのは、私の代からですね」
桃農家の仕事は12月から始まる。まずは木の剪定を行い、春になると蕾を摘み取る「摘蕾(てきらい)」、花や実を間引く「摘花・摘果」をする。これは、良質な桃の実だけを実らせるために必要な作業。この工程をサボってしまうと、たくさん桃が実ったとしても、小さかったり味がぼやけたりと、食べごたえが劣ってしまう。
さらに、桃は病気になりやすい果樹で、天候の変化にも弱い。繊細な果物だからこそ、きめ細かな手入れが欠かせず、夏場は朝4時から桃の世話をしているそうだ。そして実が収穫されるまで、桃の手入れはすべて手作業で行われている。
「毎日桃の手入れをしているとね、桃が私たちの気持ちに応えてくれているような気がするの。雑な世話をしていると、どこか雑な桃に仕上がってしまうけど、目をかけ手をかけて丁寧に桃と向き合っていると、いい桃に育ってくれる」
まるでわが子を愛でるかのようなあたたかな口調で、忠さんの奥さんは話す。
桃とひと言に言っても、いろんな品種がある。ご夫妻が育てているのは、「日川白鳳・まどか・あかつき・川中島白桃・幸茜」。かたさや大きさ、味わいがそれぞれに違っていて、食べくらべてみるのも楽しみの一つだ。
国見町の特産品といえば桃が有名だけど、いつか桃が食べられなくなる日がくる可能性もゼロではない。桃農家の高齢化、担い手不足。忠さん夫妻も、担い手が見つかっていないと話す。
「楽な作業ではないから、子どもたちにも継いでほしいと気楽に言えない。でもね、数ある桃の中からうちの桃が好きだと毎年手にとってくださる人もいて、栽培の手伝いをするために足を運んでくれる人もいるんです」
いつも自宅で味わっている桃が、どんなふうにして育っているのかを知ると、桃がより味わい深く感じられるかもしれない。桃が好きな人や忠さん夫妻に会ってみたい方がいれば、ぜひ忠さん夫婦のもとを訪れてみてはどうだろう。
まわりをぐるりと山に囲まれ、あおく澄んだ空がひろがり、やさしい風が頬をなでる“桃源郷”へ。
2022.11一次生産者
黒田 壌さん
街なかの住宅街を抜けて山のほうに少し車を走らせると、景色が変わってまわりにはりんご畑が広がっている。国見といえば桃のイメージが強いかもしれない…
2022.11地域商社
小林 味愛さん
オレンジ、茶、白の大小さまざまな丸や四角が散りばめられ、ざらざらとした手触りが気持ちいい。受け取った名刺を珍しそうに眺めていたら、「柿の皮…
2022.11教育委員会
菊地 弘美さん
2021年、国見町は幼稚園と小中学校の給食費の無償化を実施。その背景には子どもたちに、生きていく上で欠かせない「食」の知識を育んでほしいという想い…
2022.11寝具メーカー
八巻 淳一さん
『最高品質のものをすべてのお客様へ届ける』という心構えで従業員一同、勤めています」寝具メーカーである「株式会社エアウィーヴ」の福島工場を案内…
2022.11一次生産者
持地 良太さん
鮮やかなオレンジ色の実をかじった瞬間、とろりとした果肉の食感とコクのある甘さが口に広がる「あんぽ柿」。国見町の特産品の一つだ。…
2022.10地域資源活用
岡野 希春さん
「こんにちは〜!」桃とりんごの木が並ぶ農園に着くと、はじけるような明るい笑顔で女性が迎えてくれた。国見町で地域おこし協力隊をしている岡野…
2022.10屋内遊び場
「つながる〜む」スタッフさん
窓越しに中を見てみると、木の天井、壁、床、それに木でできた数々のおもちゃ。ここは2017年にオープンした「道の駅国見あつかしの郷」に併設して…
2022.09研修施設
佐藤 博志さん 佐久間 秀幸さん
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2022.09ジェラート店
齋藤 礼奈さん 阿部 杏奈さん
お店に入ってみると、ショーケースには目にも鮮やかなジェラートたち。エネルギッシュな真っピンク、さわやかなライム色、まろやかなクリーム色…
2022.09道の駅
鈴木 亮一さん 佐藤 尭彦さん
平日の昼間だというのに、駐車場はほとんど埋まり、店内はたくさんのお客さんでにぎわっている。棚には、国見の農家さんから直送された野菜や果物…
2022.09一次生産者
徳江 忠さん 徳江 エミさん
桃の木が町のあちこちで立ち並び、あおく茂った葉の中に桃色に染まったまあるい果実が実っている。「くだものの里、国見町」を象徴する夏の景色だ…
2022.09公営塾
三好 菜月さん 玉村 優人さん
時刻は17時すぎ。放課後の国見小学校を訪れると、10名ほどの生徒が机にむかってもくもくと勉強に打ち込む姿があった。生徒一人ひとりの様子を見…
2022.09屋内遊び場
阿部 あゆみさん 菊池 千春さん
遊具で思いっきりジャンプしたり、場内を走り回ったり、絵本を読んだり。国見町が運営している屋内遊び場「くにみももたん広場」には、子どもたち…