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町の農業に
新たな風を吹き込む
あんぽ柿農家 持地&遠藤農園 2022.11

町の農業に新たな風を吹き込む|あんぽ柿農家持地&遠藤農園

お話ししてくれた方

持地 良太さん
福島県福島市出身。料理学校を卒業後、東京のホテルやレストランで料理人として働き、2020年に国見町の「持地&遠藤農園」に六代目として就農。あんぽ柿をはじめ、お米や季節の野菜を育てている。

おじいちゃんと二人、農業を営む。

鮮やかなオレンジ色の実をかじった瞬間、とろりとした果肉の食感とコクのある甘さが口に広がる「あんぽ柿」。国見町の特産品の一つだ。

「あんぽ柿は燻蒸(くんじょう)と言って、皮をむいた柿に硫黄を含む煙をまとわせる作業があります。その作業をしないで干すと、少し黒みがかって粉を吹いた「干し柿」になるんですけど、燻蒸することで、きれいなオレンジを保ったままのセミドライフルーツになるんです」

そう話すのは、国見町で200年続く「持地&遠藤農園」の6代目として活動する持地良太さんだ。柿だけでなく、お米や季節の野菜など手広く農業を手がけている持地さんだが、なんとすべての作業を先代である92歳のおじいちゃんと二人で行っている。

栽培した柿はあんぽ柿にすることで、もとの柿からおよそ4分の1ほどの大きさになる。そのため、原料となる柿を立派に大きく育てるように心がけていると持地さんは話す。

「果実に栄養がたっぷりいくように、つぼみや花のうちに柿の木から間引く摘花(てきか)という作業があるのですが、それがまた大変なんですよ。柿農家の中にはパートさんを雇って摘花をしている方もいますけど、うちはおじいちゃんと二人でやっています」

料理人から迷わず、
農家の道へ。

あんぽ柿づくりのこだわりを丁寧に語ってくれた持地さん。しかし2020年に就農するまで、農業の経験はまったくなかったという。

持地さんは国見町からも近い福島市の出身。料理人になりたいという想いから高校を卒業後、料理学校へ進学。卒業後は帝国ホテルなど、東京の名だたるホテルやレストランで料理人として経験を積んだ。その後、奥さんの家族が営んでいた民宿を手伝うため、石垣島に移住。料理をしたり、宿泊者の管理をしたりしながら4年間石垣島で過ごした。

民宿の手伝いを終え、実家のある福島に戻ると「じいちゃんも90歳になったし、農園を継いでくれる人を探しているんだけど、農業やらない?」と親から声をかけられた。

農業の経験がない中での新規就農に対し、抵抗や不安はなかったのだろうか。

「抵抗も不安もあまりなかったです。むしろ面白そうっていう気持ちのほうが強かったですね。実は以前からレストランを開業したいと思っていたので、親から声をかけられたときは、自分が育てた野菜や果物を調理して提供する「農家レストラン」も良いかもって思ったんです。不安も少しはありましたけど、長年農業をしているおじいちゃんもいるから、安心して農業を始められました」

若い世代のスキルを活かし、
農業をより良いほうへ。

3個で1,000円。これはあんぽ柿の平均的な価格だ。あんぽ柿一つをつくるのに農家さんが多くの時間と手間をかけていることを知れば、その価値が分かるはず。

「燻蒸し終えた柿は小屋の中に張り巡らされた鉄の棒に吊るすのですが、その作業をするためには10メートルくらいの高さまで、はしごで登らないといけません。柿を干した後は、雨が降ったら窓を全部閉めて、太陽が出てきたら全部開ける。その作業を一ヶ月繰り返してやっとあんぽ柿が完成します」

国見町で農業を営む人の平均年齢は約70歳。そんななか、若手農家として農業を営む持地さんは、「お年寄りが好んで食べるもの」というあんぽ柿の一般的なイメージを変えようと、あんぽ柿がのっけられたパンにカスタードクリームやクリームチーズをくわえた「あんぽパン」を開発。国見町の農業や食文化に、新たな風を吹き込む存在になっている。

「もちろん大変な部分もありますけど、伝統を守りつつ時代に合わせて新しいことにチャレンジしやすい農業ってやっぱりいいなって思います。これまでにない視点で商品開発をしたり、SNSを使って全国に発信したりするのは僕らの世代が得意な分野だと思うので、僕たちにできること、得意なことを活かして、農業の楽しさ、魅力をひろく伝えていきたいです」

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