お話ししてくれた方
(右)三好 菜月さん
大阪府出身。2021年に国見町に移住し、「放課後塾ハル」の塾長として塾の運営や生徒のサポートを行う。国見町の地域おこし協力隊。
(左)玉村 優人さん
大阪府出身。2022年に国見町に移住し、「放課後塾ハル」の中学部を受け持ち、カリキュラムの企画や学習指導など講師として活動中。国見町の地域おこし協力隊。
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(右)三好 菜月さん
大阪府出身。2021年に国見町に移住し、「放課後塾ハル」の塾長として塾の運営や生徒のサポートを行う。国見町の地域おこし協力隊。
(左)玉村 優人さん
大阪府出身。2022年に国見町に移住し、「放課後塾ハル」の中学部を受け持ち、カリキュラムの企画や学習指導など講師として活動中。国見町の地域おこし協力隊。
時刻は17時すぎ。放課後の国見小学校を訪れると、10名ほどの生徒が机にむかってもくもくと勉強に打ち込む姿があった。生徒一人ひとりの様子を見てまわりながら、サポートする塾のスタッフ。息抜きをしながら会話する姿はわきあいあいとしていて、生徒もスタッフも楽しげだ。
ここは「放課後塾ハル」。小学5・6年生の生徒からなる「小学部」と、中学1〜3年生で構成される「中学部」がある。小学部は、「放課後塾ハル」のスタッフが国見小学校に足を運び、体育館の一室で塾を開いている。中学部は、JR藤田駅前にある「Co-working&Co-learning Space アカリ」の2階が塾の教室として開かれていて、70名近い生徒が学んでいる。
「放課後塾ハル」は、2021年6月に町が運営する「公営塾」としてオープンした(運営元は株式会社FoundingBase)。ここで塾長を務める三好さんは、塾の立ち上げに関わったメンバーの一人。
「国見町には高校がありません。中学校を卒業すると、町外に進学して、町との接点がなくなってしまいます。一度町外に出ても、いつかまた町に関わりたいと思ってもらえるような原体験を、小中学生の子どもたちに育みたい。そうした背景から、放課後塾ハルが誕生しました」
「放課後塾ハル」では、集団授業・個別学習といった学習サポートを提供しながら、独自のプログラムを多く展開している。
例えば「テーマ授業」では、「アート・宇宙・ファッション」など、学校の教科指導に留まらない生徒の興味関心をくすぐる授業を実施。「ハルプロジェクト」では、生徒の声から生まれた町歩きイベントを企画・実施して、地域の魅力をめぐりながら発見するプログラムを開催している。
また、生徒が主体となってクラウドファンディングを行ったことも。「フミダス!ツアー」と題して、国見町から一歩踏み出し、全国各地で活躍するローカルプレイヤーのもとを訪れて、まちづくりについて学び深めるプログラムを2022年夏に企画・実施した。クラウドファンディングで集まった寄附金は、達成率123%で目標金額を達成。1,600,000円を超える資金が集まり、京都府宮津市にて4泊5日のスタディツアーが実現している。
「放課後塾ハル」の学び場は、学校でも、教室だけでもなく、地域のなかにある。国見で暮らし、仕事を営む人たちとの関わりから、地域をより良くするアイデアを生徒主体となって考えたり、企画を実行したりと、子どもたちが町をおもしろがる仕掛けや場を提供しているのが、「放課後塾ハル」のスタイルだ。
中学部を受け持っている玉村さんは、「興味関心のワクワクの種を育み、生徒の背中を押してあげるような学びを届けたい。輝ける場所は人それぞれであり、その生徒にあった寄り添い方で、一人ひとりの挑戦のプロセスをとなりで歩んでいきたい」と意気込みを語った。
ちなみに「放課後塾ハル」の名前は、「地域と子どもの未来を見晴るかす」という塾のコンセプトに由来している。これは、国見町の名前の由来である「国を見晴るかす」という言葉から着想を得ていて、子どもたちが自分の将来や地域の未来を遠くまで見晴らし、自分の人生をワクワクしながら歩んでいってほしいという願いを込めたものだ。
まちづくりは、ひとづくり。「放課後塾ハル」で学び育った子どもたちが大人になったとき、どんな国見町をつくりあげていくのか。きらきらと目を輝かせて学ぶ子どもたちを見ていると、将来の国見町がとても楽しみに感じる。
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